本当に働きやすい?介護士への転職メリットデメリットまとめ

自分のスタイルにあった働き方が選べる

介護士は、高齢化社会による高齢者の急増を受け、今もっとも市場から高いニーズとして求められている職種の1つです。

このため、全国各地に点在する高齢者介護の施設からは様々な形での求人が提供されており、いわゆる売り手市場と呼ばれる環境が既に構築されています。また、この状況は今後も長く続くと推測されており、介護士という職業へのなり手が強く求められているのが現状です。

こうした環境の中、一般的な他の職業と比較すると、介護士への転職を実践することによって様々なメリットが得られますが、中でも最も大きなメリットといえるのが、働きやすさの自由度です。

例えば、24時間型の居住型介護サービスを提供している施設へ転職すれば、シフト制による勤務が基本となるため夜勤などが発生する一方、平日休暇や日中に自由な時間が取得できるなど、通常の職業よりも遙かに自由度の高い勤務が可能になります。

例えば、日中は子供の世話をしたいという主婦の方なら夜勤中心の介護施設求人を希望するなど、より実生活に合った仕事環境が選択できます。

また、大半の介護施設は都市部ではなく郊外に設置されていることが多いので、通勤も電車やバスなどを使わず自家用車など自由度の高い手段を容易に用いることができます。特に、郊外や地方部の介護施設ほど確実に駐車スペースに余裕のある施設間取りになっているので、都市部での勤務に疲れたという方にとって大きなメリットになるでしょう。

最近では、介護士の中にも派遣社員として派遣される特殊な勤務形態が誕生していますが、依然として介護士の場合は正社員採用が多いので、現在アルバイトやパート勤務で他の職業に従事している主婦やフリーターの方も、正社員として働けるチャンスがあります。

資格取得や将来的な独立も可能

介護士という職業自体は、実は明確な資格職ではなく、一般的な介護従事者を総称した名称として用いられています。このことから、介護士として働く従業員の中には、将来的に国家資格として規定されている介護福祉士への進出を希望している方が少なくなく、介護の現場はこうした向上を図る場所としても活用されています。

国家資格である介護福祉士となるためには、実際に介護の現場で数年間にわたる実務経験が義務として求められていることから、この資格を取得するためには介護スタッフとして特定の施設で介護事業に従事することが求められます。

介護士への転職を果たし一定期間にわたって介護職に従事し実務経験を積み重ねることによって、将来的に更に有望な介護福祉士の資格取得が狙えるので、更なる収入アップや職場内での待遇向上などが期待できます。

また、最近では介護福祉士を目指す介護スタッフを対象に、施設内外で資格取得に求められる知識や技術を学ぶ研修制度を実施している施設が急増しており、こうした施設への転職を率先して実践する事ができれば、仕事を通じて自然にスキルアップを図れます。

介護スタッフとして介護に関する知識やノウハウを培うと共に国家資格の取得を果たせれば、更なるステップアップとして介護事業者としての独立開業をも狙え、特に地方部や郊外で新規事業を立ち上げるチャンスも十分に獲得できるでしょう。

未経験でも採用されやすい

介護士への転職が率先して行われている大きな理由の1つが、未経験者でも働きやすいという職場環境です。

施設内に国家資格である介護福祉士としての資格を有している人材が配属されていれば、残りのスタッフについては資格を取得していない人材でも介護業務に従事することが認められているので、介護施設では常に人材不足から、介護スタッフのなり手を求人や派遣を通じて募っています。

現在、会社員など介護とあまり関連性のない一般的な職業に従事している方はもちろんのこと、接客のアルバイトなどに従事されている方でも、希望すれば今すぐに介護士としての仕事に従事できる上、勤務を通じた経験に応じて資格取得などスキルアップも狙えるでしょう。

また、介護の現場では、常に入所している高齢者の方に対するきめ細かいサービスや対応が求められるなど、高度な技術が求められます。

介護士として実地で働くことでこうしたスキルを自然と磨くことができ、このスキルは他の職種でも有用に働くものばかり。更に、常に何らかの作業が仕事を通じて求められるので、仕事を通じたやり甲斐を実感することも可能に。

特に、入所している高齢者の方から実際に感謝されたり労ってもらえた瞬間は何とも言えないやり甲斐を感じる事ができ、これも大きなメリットに当たります。

幾つかのデメリットを享受する必要も

介護士への転職には、転職のしやすさや仕事のやり甲斐など様々な部分で多数のメリットがある事をご紹介しましたが、当然ながら、メリットばかりというわけではなく、ある程度のデメリットが発生することも理解しておかなくてはいけません。具体的なデメリットとしては、

  • 介助作業など体力的な仕事が多く、また精神的にも疲労しやすい
  • 初任時の給与が他の職よりも安い
  • 入所者の死を見送る必要がある

などが挙げられます。

これらの中でも、介護士への転職を果たした方の多くが就職後に実感するデメリットの1つに当たるのが、重労働が多いという点です。

介護の現場では、老化によって体重が少なくなったとはいえ1人の人間である高齢者の方を抱えたり支えたりする作業が中心になります。こうした作業自体が重労働となり得る上、食事介助や入浴介助、排泄介助や着替え介助など様々な場面での生活介助を行う必要があるので、肉体的精神的にキツイ場面が多くなります。

2番目に挙げた初任給が安いという点も、多くの介護士が実感しているデメリットの1つです。

最低時給の保証や残業による手当ての増加など給与を増加させる手段自体は幾つも存在する一方、仕事の大変さに対する基本給の低さが指摘されており、一般的な他の職業の初任給と比べても安いケースが大半です。

ただし、勤務実績や資格取得など様々な要件に応じて昇給や手当の形で増加する要素が設けられているので、長期にわたって勤務している人ほど収入が多くなりやすい職種といえます。

最後に、介護士として働く上で覚悟しておかなくてはいけないデメリットとなるのが、入所者の死を見送る可能性があるという点です。当然ながら、介護施設に入所されている方のほぼ大半が、高齢者や超高齢者と呼ばれる年代の方ばかりです。

中には、介助が必要ながらも身体自体は健康な方も入所されていますが、重篤な症状で入所されているという方も少なくなく、こうした方の中には医師や看護師による24時間体制での見守りが必要な方も少なくありません。

病状が急変し亡くなってしまう入所者も少なくなく、特に深夜帯にこうした状況が発生してしまうと、常駐している数少ない介護士やスタッフだけで対応する必要があるなど、死を間近な環境で見つめなくてはいけない職業であるという点に、あらかじめ理解を示しておく必要があります。

このように、介護士はそのニーズの高さからも就職や転職が実現しやすい魅力的な職業である一方、仕事ですから当然ながらある程度のデメリットが内在している事についてもあらかじめ理解しておく必要がある点にも注意しておきましょう。デメリットを正しく理解した上で介護士として従事することで、この仕事の本当の良さを必ず見つけられます。

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